クリニックとデイサービスセンターに隣接する土地に、小規模多機能型施設と地域交流スペースを併設した建物です。隣接する既存クリニックとデイサービスとの連続性をもちつつ、高齢者だけでなく子供や母親など、地域の人が気軽に集まれる場所を提供することを求められました。

地域交流スペースは、誰でも気軽に立ち寄れる空間として、わかりやすさと入りやすさに配慮した配置とし、アプローチ側には開放的な土間空間、その奥には小上がりを持つステージとしても活用できるフローリング空間を設えました。小規模多機能型ホームとの境になる壁面には、視線の通る大きな本棚を設け、こどもの遊びスペースとホームが一体となるような工夫をしています。

小規模多機能ホームは、キッチンを囲むようにリビングを配置することで、スタッフと利用者の双方の交流を促しています。

リビングは勾配屋根を活かし斜め天井とすることで、天井から明るい自然光を取り込みました。