美しが丘テラスは、高齢者単身・夫婦世帯の増加、高齢者住宅の不足等を背景として、新たに整備されたサービス付き高齢者向け住宅を2階から4階に、デイサービスセンター等の地域の高齢者を支える機能を1階に併せ持ち、そこに住まう高齢者だけでなく、この地域の高齢者が住み慣れた場所で生活し続けることの出来る環境の提供を目的としています。

2階を介護型住戸とし、介護可能なベッド配置に対応した、コンパクトな住戸とすることで、十分な廊下幅を確保し、皆で集まれる広々としたリビングダイニングを設けました。

3・4階は自立型住戸とし、キッチンを設け住戸内で生活が完結できる一方、食堂やカラオケルーム、パーティールームなどの小さな部屋を分散させ入居者同士のコミュニケーションを促します。高齢者集合住宅としての機能と個別性を確保しながらも、入居者の状態に合わせた多くの共用空間を創出することで、豊かな暮らしを送ることの出来る建築としています。

低層部には、様々なイベントが行えるシェアードスペース、地域の人々に貸出可能な地域交流スペース、カフェなどを設けることで、地域と繋がり、親しみやすい建物となることを目指しました。