40年前から郡山駅前で「あさかホスピタル(精神科581床)」のサテライトクリニックの役割を担ってきた「さくまクリニック」が、建物の老朽化と患者像の変化に対応するべく、駅により近い、街中の商業ビルの3階という場所に、デイケアとEAP(従業員援助プログラム)オフィスを併設させるかたちで、「さくまメンタルクリニック」としてリニューアルした。
光のコントロールと円弧形の壁面によって包み込まれるような待合空間と、プライバシーの守られた診察室でクリニックは構成され、安心感と落ち着きのある空間を実現している。

デイケアスペースには、開放的で自由にくつろぎ食事やインターネットなどができるラウンジ、素足が心地よい無垢の木製床で体を動かしたり製作活動などを行うことができる作業スペース、小さな茶室のような談話コーナー、他の空間とは遮断され静かに過ごすことのできる静養室など、利用者が気分や目的によって自由に選択できる空間を散りばめている。