盛岡医療生活協同組合の事業所内保育所が地域の子供の受入れを開始するにあたり、園舎を拡張・拡充するために実施された建替計画です。

限られた面積の中で、年度により年齢構成が異なる子供たちを受入れ、その多様な活動を受け止めるため、生活リズムや目的に応じて保育室の広さをフレキシブルに変えられることが求められました。そのため、各保育室を二分できる建具を設けるとともに、隣接する保育室や多目的ホールとの間を可動間仕切り等で緩く結び、大きな一室としても小さな複数のコーナーとしても使える作りとしました。

玄関から直結するホールは、北国の長い冬の間、保育室以外の活動場所となる半屋外的領域として、かつ登園降園時の園児と保護者、保育者との交流を促す場所として、開放感と落ち着きのある空間となるよう配慮しました。

この保育園が、子供たちの成長と旅立ちを見守りながら成熟していくことを心より願っています。