共同建築設計事務所
kyodo architects&associates
一般病院 精神科病院 保健・福祉 集合住宅 診療所 住宅 その他
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次郎丸の里
2017.04
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アルテミス
2016.03
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若越ひかりの村
2016.03
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みどりのまち親愛
2015.06
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美しが丘テラス
2014.07
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グループホームやまもも
2013.04
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アルバ
2013.03
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シエステさとの花
2013.03
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白楽荘
2013.03
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ホーリーツリー
2011.08
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ヴィラ清里
2010.06
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カーサ・ミッレ
2009.12
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アダーズあいな
2009.01
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市川ヒルズ
2007.08
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愛しや
2007.01
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グループホーム
こすもすⅡ

2007.01
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さわやかナーシングビラ
2006.09
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もも太郎さん笹生
2005.04
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秩父中央病院
複合施設

2004.08
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さわやかナーシング下呂
2004.08
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あさかホスピタル
「パッソ」

2004.03
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真寿園
2002.10
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ぽー愛
2001.07
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国際医療福祉
リハビリテーションセンター

2001.01
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第2宰府園
やまもも

1999.08
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松美苑
1998.03

介護老人福祉施設「ぽー愛」

  阪神大震災からの再生を果たした宮地病院の高齢者医療福祉施設の第3段、本院からは車で30分の位置にある人工島ポートアイランド内に完成した初めての介護老人福祉施設(特養)と在宅支援施設である。神戸市による民間事業者の公募に応じ、新規に社会福祉法人を設立、計画されたものである。
 神戸市から提供された土地は残念ながら、広大な市営臨時駐車場の一角であり、超高層のマンションが見える街区の果てといった敷地であった。このアスファルトだらけの街区を新しい地域の福祉・医療を担うゾーンとして作り上げ、「ぽー愛」がその核になり、居住者はこの地域と共に生きるべきであると考えた。我々は新たなまちづくりから考え始める必要を感じた。
 玄関前の大きな広場、円形ホール、デイサービスのエントランスロビー、そして南側の庭は連続した円形を重ねながら、この街区の中心に誘い込むことを意図している。そしてこの異人館に代表されるエキゾチックな街、神戸らしさを感じる素材を利用して、海に浮かぶ帆船をイメージできるファサードを用意し、利用者がアイデンティティを表現でき、家族が訪れたい、地域の中で親しまれる「家」でありたいと考えた。

 ユニットケアの基本は利用者の個性の尊重である。当時は施設基準化されていなかったが、居室の基本は個室とした。この場合、限られたスタッフ数で十分な介護を提供できるかが問題となってくる。十分なプライバシーを確保することが、かえってサービス低下という結果を招くことも予想されるからである。そこで個室の入り口が複数向き合うような構成を基本にし、叶わない場合は居室が直接ダイニングに面する形でユニットをプランニングした。「家」にはそれぞれ、単独の玄関とキッチン等が用意されている。こうすることでユニットケアに相応しいスケールの空間をつくることができ、お年寄りもスタッフもお互いを何気なく感じ、安心できる関係の「家」となった。
 また、十分な専門スタッフ数を配置できない場合にも、常にスタッフがお年寄りの近くにいられる環境を用意するため、光庭を中心に3つのユニットを連続的に配置し、そのほぼ中央にスタッフコーナー(汚物処理、リネン、倉庫共)と3ユニットの共有の風呂を用意した。こうすることでユニットの閉塞感を解消することにも役立つと考えた。
 そして家と家をつなぐのが路地・街路(廊下)である。それに暖簾の掛かった湯屋(浴室)や広場(機能回復訓練室・談話コーナー)電話ボックス、駅(エレベーターホール)等様々なまちの機能がぶら下がり、「まち」を構成する。やがてテラスや吹抜のホールを介して本物の地域と繋がっていく空間構成を用意した。利用者は地域の居住者であり、そのコミュニティに積極的に参加していくべきである。(k.suzuki)

所在地 兵庫県神戸市
構造規模 鉄筋コンクリート造(一部SRC造) 地上4階
延床面積 3,996㎡
定員 特養 50名
ショートステイ 20名
デイサービス 30名
竣工 2001.07
写真撮影 増田寿夫写真事務所

設計監理 / 共同建築設計事務所

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