LIFE 生活をみつめて

共同建築設計事務所は、常に人の生活を支える空間づくりに関心を持ち続けてきました。病院や老人ホームなどの施設であっても「普通の生活が営める空間をつくる」ことを設計活動の基本としています。

FUNCTION 機能をみつめて

「機能的」であるということは、本来その施設が期待される役割を十分に発揮できている状態をいいます。病院を例にとれば、医師や看護師などのスタッフにとっての効率性と、患者にとっての快適性を兼ね備えることが基本的な機能です。全体のバランスを見通し、時代の変化に対応できる、長く使い続けられる建築を目指します。

ENVIRONMENT 環境・地域をみつめて

それぞれ建築は地域の中に存在しています。ともすれば内向きになりやすい精神科病院や福祉施設も、地域に溶け込み開かれた施設への実現が可能です。
また、敷地固有の特性をもった環境にも配慮し、土地のもつ力を人の生活のために生かす設計に取り組んでいきます。

FUTURE 将来をみつめて

社会は変化し、制度や仕組みもそれにつれて変わります。建築を取り巻く環境も刻々と様相が変わっていきます。
私たちは、その変化に追随できるよう研鑽を積み重ねていきます。

「大切にすべきもの」

私たちが「生活(治療・リハビリ・生きる)のための空間はいかにあるべきなのか」を大切に、深く考え、繰り返し突き詰めていくことによって導き出される「かたち」は、単に課題に応えるだけの活動では得られることのない結果であると考えています。

私たちが得意とする医療福祉の建築は、以前は効率と機能性ばかりが求められ質素にローコストでつくるものだとされていました。しかし、その機能に、利用者を癒す「環境性能」が加わった頃、新たに様々な提案ができるようになりました。その試行錯誤の時代に積み上げた提案の中に、私たちが長く「大切にすべきもの」を見つけることができました。一つ一つの作品は完成形として存在しますが、「大切にすべきもの」をその作品ごとに深め、成長させながら、繰り返し新たな「かたち」にすることで、まさに「本質」が見えてくると実感できます。

「共同建築」の私たちは、個々の多様な能力を尊重し、共有して信じるものを大切に、機能的で豊かな生活空間の可能性をこれからも追求し続けていきたいと思います。

作品紹介