プロジェクトのメインテーマは、日々の「暮らしを楽しむ」ことができる「心地よい家」を創ること。

ひとつ屋根の下に、生活介護、ケアホーム、ショートステイ、就労支援と、各フロアにそれぞれの機能が盛り込まれています。

生活の中に「生きがい」を感じ、また「安心」して暮らすことができるように、利用者個人の生活をサポートするスタッフも効率よく働くことで、僅かな心のゆとりが生まれ、「笑顔」で接することができれば、共に楽しく暮らすことができるのではないかと考えました。

須磨沿岸に建つに相応しく、国道に面した外観を、ヨットの帆をイメージした海に溶け込むデザインとし、外部案内サインもヨットの帆と同じ素材を使い、デザインの統一感を図りました。

内部は、施設の方々と建物が共に時を重ねて変化していけるように、シナ材や和紙クロスなどを使い、自然素材を中心に計画しました。

しんじゅの皆様の草創期からの思いをホーリーツリーの設計で協力できたことに感謝すると共に、この建物が、障がいある方々にとって良き住まいとなり、地域の方々の助けを得ながら、「楽しく」生活を送られることを願ってやみません。