駅至近だが、交通量の多い幹線道路に面した敷地で、建物の高さについての制約が少ない立地条件を活かして、主に単身者を居住者として意識したメゾネット住宅を1戸40㎡という面積のなかで実現した。構成は、玄関、キッチン、リビングルーム、トイレがある25㎡のメゾネット下階の上に、寝室と洗面室、浴室がある15㎡の上階を重ねた形となっており、5m近い天井高と高さ約4mの開口部があるリビングにシンプルなフレームの鉄製の階段をレイアウトした。キッチンや浴室は、世帯向けの住宅に遜色のないサイズのものを採用し、浴室には窓を設け、リビングの上部を通して外が望めるようになっており、限られた面積の中に必要な機能を効率よく収めながらも、開放感や豊かさが感じられる空間とすることができた。