鳥取県の中部地域において、精神科病院と一般病院とを共に運用する医療法人が、精神科病棟の再編成と共に両院で共有・連携し合う機能を強化し、全体の再構築を行うプロジェクトです。身体的ケアを主とした一般病院が担う医療と精神科医療とがそれぞれ機能強化し、これまで以上に専門的医療に取り組める環境づくりと、相互的に関連する部門を拡充し、連携しやすい配置を全体計画の中で追求しました。

2021年、第一期としてプロジェクトの核となる中央棟が完成しました。精神科医療における外来診療の充実や在宅を拠点とした医療への転換を反映し、病床数の減少とともに、より精神科医療が地域の中で身近なものになるためのしかけとして、訪れやすいアプローチを二院の間を繋ぐような形態で実現しています。

病院の顔となるエントランスにはゆったりとしたホール・カフェ空間があり、その奥に落ち着きのある外来診療部を配置しています。また、一般診療と精神科の救急部門のアプローチを近接させ、検査部門や両方の診療科との連携を図りやすくしました。

在宅医療への転換を進める中でより充実させていくべき通所部門や地域連携部門は、中央棟の2階に配し、開放的な空間から直接アクセスできます。

新棟に配置した病室群は、既存病棟とブリッジで接続した先でユニット的に機能し、既存のステーションから目の行き届きやすい配置として少し病状の異なる患者も同じ病棟内で受入れやすくすることを意図しました。今後、既存病棟の改修が行われ、病棟全体の中でこの新しいユニットが担う役割がどのように変化していくのか期待しています。