旧住宅公団の分譲団地が、民間事業者による再開発として一体的に建替えられた事業である。

中層の連棟であった旧住宅群を、容積率を確保しながら3棟に集約し、総合的設計制度を利用して高層化を図ると共に、公開空地を中央人工地盤及び沿道および敷地南側に設け、緑と遊歩道のサーキュレーションを構築している。

特に中央人工地盤は東側にある鳥飼北公園と一体的な視覚的連続性を持たせ、もともと東側道路にあった桜並木に代わる、この地域にふさわしい外部空間の構築を企図している。

3棟のうち参番館は道路を挟んだ敷地に単独配置となっているが、これを含む3棟の外部デザインを統一することによって、街区としてのまとまりや落ち着きを持ったデザインを形成して、良好な地域環境を形成することを意図した。