個室的多床室の初事例

病棟計画における最大の特徴は、4床病室にあります。個室では得がたい多床室の利点を生かしつつ、より個別的な環境を形成する手法がないか、ということを病棟計画での主要なテーマとしました。
後に 『個室的多床室』 と称されることになるこの病室は、4つのベッド全てについて、そのプライバシーと個別的な環境に配慮した4床室です。

以下のような特徴があります。

  • 頭どうしの間隔を大きく確保できるため、視覚的干渉が最小限となり床頭廻りのプライバシー性能が向上
  • 各個別領域に専用の窓を個別に設けることにより、光(採光)と風(通風)と眺望を同室者の意向に左右されることなく自ら選択しコントロールできる

Award

  • 医療福祉建築賞1995/日本医療福祉建築協会

受賞歴→

掲載誌

  • 会誌 『病院建築』 No.105(1994)
  • 雑誌 『月刊フェイズ3』(1996.10)
  • 雑誌 『MEDICAL・QOL』 No.14(1996.1)
  • 雑誌 『病院』 Vol.54 No.8(1995.1)