2009年3月に公設民営の新設病院として現在地に開院してから10年余り経ち、着実に地域に根差した医療を提供している病院の、医療機能の拡張を目的とした増築計画です。

主たる増築内容は以下の通りです。

・年5,000件を超える救急搬送への受け入れ態勢を充実させるための救急部門の拡張。
・撮影件数が伸びている血管造影室の増設。
・がん診療指定病院であり、年々増加する抗がん剤治療のための化学療法室の移設拡張。

この病院は、災害拠点病院のため免震構造を採用しており、増築は容易ではありません。そのため新築時に、後々増築の可能性が高い救急・放射線部門の脇に、免震層に含まれるピロティを設けて計画してあり、今回はそのエリアを活用して増築しています。