落ち着いているが、開放的で明るい空間づくりのため、以下の目標設定と手法を考えた。

目標設定

  • 診察スペースに、カウンセリング中にも視線を休ませられる様な緑のある坪庭的空間を取り込む。
  • 待合いの開放感に段階性を持たせ、患者の特性に応じた選択肢を用意する。
  • 外部からの視線に対し、プライバシーを確保する。
  • 明るく、風通しの良い、反響音の少ない、光、風、音の流れを体感できる断面計画とする。
  • 2階プレイルームは調理、スライド、集会等多様な療法に使えるよう計画する。

手法

  • 人にやさしい素材―木、漆喰等を使う。
  • 雁行した平面計画により、不整形敷地を有効利用し、駐車スペースを確保する。
  • 和を基調としたデザインコードを使う。
  • 吹き抜けを利用した断面計画とする。

診察、治療に多様な使い方が想定されるが、少しでもやすらぎを感じ取っていただき、利用される方々のお役に立てればと願っている。