地域医療を担う病院の向かい側で保険調剤薬局として隣立していた2つの薬局が、病院の移転に伴い、1つの敷地内に1つの建物として合築されるプロジェクトです。

「2つの薬局を同一建物に」というその特異な条件から、「諸要件が平等でありつつ、それぞれに個性を有する薬局」をコンセプトとし、全体および所要室の面積をほぼ同等としつつも、各薬局の異なる点を個性として外観や平面に反映させました。

雰囲気の異なる2つの薬局としてそれぞれにキャラクターを与えることで、利用者から見分けのつきやすい薬局、建物としてリズムのある薬局を目指しました。平面的には、ほぼ同等の面積である所要室の組み合わせ方を変え、L型と矩形の平面をずらして配置することにより、4方向のどの面からも2つの薬局が同時に見えるよう配慮しています。