現在地において460床規模の病棟を中心に機能更新(改築)を行うというプロジェクトです。着手時に示された計画原案は「2期にわたるスクラップ&ビルドによる機能更新」というものでした。居ながらで継続される診療に与える工事インパクトを最小限にとどめうる計画の模索が鍵となるプログラムです。ここで導き出した解は「求められる機能の更新を1期の工事で完了させ、工事インパクト期間を半減させる」というものでした。1期で完了させることによるもう一つのメリットは、残存機能(主に中央診療部)の更新のための余地を十全に確保できることです。このことが、竣工の6年後2017年夏の新中央診療棟の改築設計着手へとつながっていきました。

Award

  • 医療福祉建築賞2011/日本医療福祉建築協会(受賞歴→

掲載誌

  • 会誌 『医療福祉建築』 No.182(2014.1)
  • 会誌 『医療福祉建築』 No.171(2011.4)
  • 雑誌 『病院』 第70巻 第3号(2011.3)
  • 雑誌 『近代建築』 Vol.64 No.11(2010.11)