これからの医療福祉建築

今後ウィルスと共存せざるを得ない未来が予測されます。「新しい生活様式」に代表されるような私たちの行動変容が求められていますが、医療福祉建築も大きく変わっていくべきでしょうか。

私たちは、この状態が続く予測があるからこそ、平時と緊急時の対応を柔軟に行き来できることが求められていると考えます。状況の良い時は、対面で面会でき、状況が悪い時には、十分な離隔をとり、分散して活動ができるような空間や動線、しつらえなど運用の変化に柔軟に対応できる予備的、可変的な空間づくりを意識していくべきと考えます。

平時であれ感染症対応時であれ、医療福祉建築はそこで療養する人、働く人にとって安心でき快適で豊かな空間であるべきことに変わりはありません。その基本を阻害することなく、将来起こりうることについても考えを巡らせ、それをクライアントと共有し運用を含めて構築していかなければならないと思いを強くしています。

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